初夏の風物詩「梅シロップ作り」 あなたのおうちでは、上手くいっていますか?
仕込みから約1週間から10日が経てば、 氷砂糖が溶け始め、 あとは梅のエキスがたっぷり出てくるのを待つだけです。
ですが…初めて作る方の中には 「これで合っているのかな?」と 心配になる方もいらっしゃるかも知れません。
シロップの表面に泡が立ったり、 梅にカビのようなものが付いていたりしませんか?
心配御無用‼ 私も最初は失敗したことがあります。
初めて失敗した時、泡が立ってしまい、 どうしようかと色々調べて無事に 復活させることができました。
ここでは、その復活方法をお伝えしますね。
梅シロップ作りでの失敗原因は?
私は結婚後、毎年梅シロップを作っていますが、 失敗したのは初めの年だけです。 その時の原因を考えてみました。
・傷のある梅が混ざっていた
・毎日様子を見るのを忘れていた
・気温が高すぎた
梅シロップ失敗の原因①
傷のある梅を使用したこと
梅酒では傷のない青梅を使うのが基本ですが、 「梅シロップには少しの傷なら大丈夫だろう」と 油断してしまいました。 この傷口からバイ菌が繁殖して発酵した可能性があります。
梅シロップ失敗の原因②
毎日ビンを揺すらなかったこと
ビンを揺すり忘れたことで氷砂糖がうまく溶けず、 梅のエキスも出にくくなった可能性があります。
梅シロップ失敗の原因③
気温が高すぎたこと 失敗した年は梅雨時期の湿度が高く、 気温も高かったため、 梅が発酵してしまったことが一因だと考えられます。
発酵した梅シロップを復活させる方法
発酵してしまった梅シロップ、 まだ諦めるのは早いです‼
梅シロップを作るためにかけたコストを無駄にしないためにも、 可能な限り復活させましょう。
梅の状態によって復活方法が異なります。
梅がシワシワの場合
- 梅のエキスが出ている証拠です。
- 梅とシロップを分け、シロップをホーロー鍋で加熱します。 沸騰しない程度に調整してください。
- アクが出てきたら丁寧に取り除きます。 冷ましたら保存容器に移し、冷蔵庫で保存します。
- すぐに飲める状態です。
梅がまだぷっくりしている場合
- 上記の方法でシロップを加熱処理します。
- 加熱後、ビンを洗浄・消毒し、取り出した梅を優しく洗います。
- 加熱したシロップと梅を再びビンに戻し、 梅のエキスが出るまで再度熟成させます。
これで、発酵してしまった梅シロップも美味しくいただけるようになります。
梅シロップの失敗原因と対策方法
梅シロップ作りでよくある失敗の原因を前述しましたが、 次にその対策方法をご紹介します。
梅シロップが失敗する原因①:カビ
梅シロップを作る際、 梅が空気に触れることで カビが発生しやすくなります。
これを防ぐためには、毎日2~3回、 ビンを回してシロップが梅全体に 行き渡るようにすることが重要です。
さらに、使用する道具や手を清潔に保ち、 ビンは熱湯消毒することをおすすめします。
ガラスが急激な温度変化で割れないよう、 最初にぬるま湯で温めてから熱湯をかけましょう。
消毒後は、ビンを清潔なふきんの上で口を下向きにして 完全に乾かしてから使います。
他のカビ対策ポイント
・洗った梅の水分をしっかり拭き取ってから漬けること。
・梅のヘタを取る際に実を傷つけないよう注意すること。
これらの対策を実践することで、 カビの発生を防ぎ、 梅シロップ作りを成功させましょう。
梅シロップを失敗しないための対策
以下の対策を心がけましょう
・「梅を完全に乾かしてから漬けること」
・「梅のヘタは慎重に取り除くこと」
梅シロップの失敗原因② 発酵
もし梅から泡が出ている場合、 それは発酵が始まっています。
この状態では美味しくなくなるので、 シロップを加熱して発酵を止めましょう。
発酵を防ぐためには、 できるだけ早く砂糖を溶かすことが大切です。
砂糖が溶けるのに時間がかかると、 梅が発酵しやすくなります。
砂糖をあらかじめ4等分し、 1日目、3日後、5日後、6日後に分けて 加える方法がおすすめです。
また、ビンの底に溶け残った砂糖が見える場合は、 菜箸などでしっかりかき混ぜましょう。
さらに、お酢を加えることで発酵を防止する方法もあります。 お酢を入れると砂糖も溶けやすくなります。
温度が高いと発酵しやすいので、 気温が高い時期には冷蔵庫で保管するのがおすすめです。
美味しい梅シロップを作るためのポイント
美味しい梅シロップを作るための ポイントを2つご紹介します。
1. アク抜き
梅を水で優しく洗った後、 水に浸けてアクを抜きます。
黄色く完熟した梅にはアク抜きは不要ですが、 青梅には多くのアクが含まれているため、 1~3時間水に浸けてください。
完熟梅の場合はアク抜きしないほうが良いでしょう。
2. ヘタを取る
アク抜き後、梅のくぼんでいる部分にあるヘタを 竹串などで取り除きます。
ヘタを取らないとエグ味が出ることがあります。 取り除いた後、梅の水分をヘタの部分まで 綺麗なふきんで丁寧に拭き取ってください。
今年の梅シロップ作りで気をつけたこと
今年は以下の点に注意して梅シロップを作りました
・傷の少ない青梅を選ぶ
・毎日1回ビンを揺する
・手指の消毒を徹底する
これらを実行した結果、 今年は泡立つことなく 梅シロップが順調に完成に向かっています。
失敗しても復活させることができますので、 紹介したポイントを参考にして あきらめずに挑戦してくださいね。